名も無き日々

今日も、名もなき家事を終え、残すところは、夕飯の準備である。毎日、繰り返される名もなき家事という仕事。そんな毎日に、体調を気遣う家族もない。まわりも、自分のことでいっぱいいっぱいなのだろう。でも、心なしか、寂しい。感謝してほしい、労わってほしいと思うのは、贅沢なのだろうかとふと思うのだ。花のように、ただだまって、咲いて、散っていければ、どんなにか楽だろうと思う。人間である私は、いろいろなことを考えてしまう。体調が悪いのに、家事は休みがない。こうして、多少の空き時間に、愚痴ることしか許されないのなら、この時間くらいは、作家気取りで文章を書いてみる。もし、この仕事が、本当で、作家として書いているなら、どんなに幸せかと思う。自分の足で立って生活できて子を養えたら、どれほどの幸せだろうと。虚しさでいっぱいになる現実とは、違う人生を夢見てこの文章を書く。彩という名前の文章の主人公として、日記を書いてみた。